公益社団法人熊谷青年会議所は20歳から40歳の熊谷地域に勤務している、または住んでいる人々からなる団体です。

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理事長所信

理事長所信

熊谷青年会議所 70代理事長 小川貴光

【 はじめに 】
 2021年度、公益社団法人熊谷青年会議所は創立69周年を迎えます。創立以来、地域における様々な課題を解決するために先輩諸兄姉が弛まぬ努力と行動によって尽力していただいた結果、素晴らしい地域資産と誇りある伝統を築いてきました。そして、未曾有の大災害となった東日本大震災から10年を迎え、当時の時代背景を色濃く反映して創られた2010年代運動指針における運動も本年で集大成を迎えることとなりました。たとえ時代は変わっても、私たち青年経済人に求められていることは不変であり、今を生きる当事者として、未来に堂々と立ち向か っていく「行動」を伴った運動を継続していくことで、未来を切り拓いていけるのだと考えます。
 近年を振り返ると誰も予期しなかった大規模な自然災害や、昨今の新型コロナウイルス感染症による 新たな 災害など、私たちの生活様式を一変させてしまうような事象が多発しており、未だ私たちの取り巻く環境は多くの課題を抱えております。私たちはこのような困難な状況であってもこれまでの経験を活かし、過去と未来を繋ぎ合わせる懸け橋としてこれからのグランドデザインを描いていかなければなりません。
 2021年度公益社団法人熊谷青年会議所は「行動」〜自らの一歩が未来を創る〜のスローガンのもと、私たち一人ひとりが傍観者や評論家にならず、自らの行動によって地域により良い変化をもたらし、熊谷の未来を創っていくための運動を推進してまいります。


【 物語は次の時代へ 】
 私たちは創立60周年を機に2010年代運動指針として「誇りある地域 熊谷」の創造を掲げ、諸団体の皆様と共に強固な関係性を築きながら熊谷の文化力を高める運動を行ってまいりました。またその間、私たちの運動をさらに飛躍させるため、これまでの運動を検証し、熊谷の持つ地域資産を、他地域からをも惹きつける「魅せる力」として進化させてきました。その運動も本年で集大成を迎えることになります。私たちは創始の理念に基づき、これからも地域に必要とされる組織として様々な課題に取り組んでいかなくてはなりません。それには、私たちがこうありたいと願う未来をグランドデザインとして表現し、具現化することが必要です。たとえ、どのような未来が待っていたとしても私たちは揺るぎない信念のもと、しっかりと未来を見据え持続可能なまちを創ってまいります。今の時代だからこそできることをポジティブに、そして多様性に富んだ発想で行動してまいります。


【 未来を創るための組織づくり】 】
 青年会議所は明るい豊かな社会を目指す組織であるとともに自己研鑽を積める場でもあります。他者との関わり合いの中で、切磋琢磨しながら互いに尊重し合い、成長できる環境こそ、この組織の価値であります。そしてそこに新しいメンバーが増えることで、さらに多くの知識や見識が深まり、新しい考え方や発想が生まれるのです。しかしながら、近年のメンバー数をみると組織のスケールメリットを十分に発揮できていないと考えます。青年会議所だからできる学びや修練 の機会 を広くこのまちの青年経済人に伝え、まちの発展と自らの成長を望む人財の背中を 押すための拡大運動に全メンバーで邁進します。


【 まちづくりの精神を広く発信せよ 】
 これまで私たちは「熊谷の地域資産である豊かな自然を活かしたまちづくり」という運動を推進してまいりました。その過程において「自然との共生」を共通の目的とする諸団体との強固な社会関係資本を形成し、熊谷の文化力を高めてまいりました。これまでの運動の中で培われた人と自然との関係性や自然を守ろうとする人々の精神性こそ私たちがこれからも未来に伝え残していかなければならないことであり、多くの市民へ伝えるべきことだと考えます。なぜならば、私たちが住み暮らす熊谷は自然環境の変化に敏感にならなければいけない地域特性があり、市民全体で考えていかなければならないからです。そこでこれまでの私たちの運動の成果と地域資産を多くの市民に発信してまいります。そして熊谷に暮らす一人ひとりがエコロジカルなライフスタイルを日常的に取り入れることで、環境の変化に伴う課題に対応し一人でも多くの市民がこの熊谷に安心して住み続けてもらえるように行動してまいります。


【 行動できる子どもを育成する 】
 未来を担う子どもたちは私たちの希望であり宝です。これまで私たちは熊谷の子どもたちを対象に日本人が大切にしてきた「誇り」の精神を育む運動として「寺子屋事業」を実践してまいりました。誇りとは一人で築けるものではなく、人と人との関わりによって醸成されていくものであります。しかしながら、現在のコロナ禍における社会環境の中においては、子どもたちの生活習慣にも様々な変化が起きており、特に日常的な仲間との交流や様々なアクティビティの場を提供してあげるにはまだまだ時間がかかると考えます。学童期の成長過程における人との交流は、自らの持つ価値観の領域を広げ、豊かな心を醸成するために必要不可欠だと考えます。私たちはこれまで培ってきた実績をもとに、学校教育ではできない学びの場を、より多くの子どもたちに提供し、「誇り」の精神に満ちた子どもたちを育成するための「寺子屋事業」を実施致します。
 これまで私たちは、子どもたちから始まる世代間コミュニケーションを促し、熊谷の地域資産を積極的に知ろうという自発的な行動と交流を深めるための媒体として「地域新聞」を発行してまいりました。その新聞も本年で10年目となり、当時小学校1年生だった子どもたちは高校1年生に成長したことになります。年を追うごとに紙面のテーマや内容、意図する目的に、ついても工夫を重ね、進化・・発展をさせてきたこのツールは間違いなく子どもたちの心に根付いており、熊谷の文化力を高めてきたと確信しております。地域新聞の創刊当時に想いを馳せながら、今の時代だからこそできる情報媒体として、進化させ広く発信します。


【 市民の消費活動を変革せよ 】
 社会経済活動の中で、消費活動は大きなウェイトを占めています。事実、我が国の消費総額は国内総生産の5割を超えており、私たちの地域の持続的な発展のためには継続的かつ安定的な消費活動を行える環境を整えることが重要です。
 しかしながら、コロナ禍でライフスタイルに変化が起き、消費活動は感染対策を伴ったものへと限定されてきています。さらに先行きの見えない社会の中で、消費マインドは停滞していく傾向にあります。人々の消費マインドは、先々に備えて消費を絞るだけでなく、行動制限の中でも人間らしく生きるための「余暇」の過ごし方や、「健康」でいるための消費を求めるように変化しています。これらの変化に対応するために、企業は厳しい環境の中でも変化に対応した新たなサービスや価値を提供していくことで、人々の消費マインドを好転することが可能になります。こうした変化の中で、私たちは熊谷の新たな地域資産となり得る「スポーツ」を通じ、消費を刺激していくことが必要であり、パートナーシップを築きながら運動を推進し、市民が活き活きと地域で消費をするための環境づくりを目指します。


【 組織の両輪を担う 】
 広報は私たちの情報やメッセージを市民の方々へ伝え、理解・賛同していただくために必要不可欠です。特に近年ではソーシャルメディアの発達により、市民一人ひとりと情報共有しやすい環境が整っています。私たちの財産ともいえる「つながり」を活用し、私たちの運動に対する理解者・賛同者を増やしていくためにわかりやすく、インパクトのある広報戦略を広く推進してまいります。
 組織の運動を円滑に推進するたの総務運営は情報管理の司令塔であり、必要不可欠な業務です。組織を下支えする役割として、正確で迅速な業務を遂行してまいります。また業務のIT化を積極的に取り入れながら、効率的で生産的な業務向上を図ってまいります。


【 むすびに 】
世界的に重大な時局に直面している今こそ、青年会議所の真価が問われています。私たち青年経済人に求められていることは、様々な感情を受け止めながらも、覚悟を磨き、そして未来に堂々と立ち向かっていく「行動」であると考えます。時代に悲観し、傍観している時時ではない。これからの未来を生きる人々のために「行動」によってより良い変化を起こしていこうではありませんか。

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